中央ユーラシアの遊牧騎馬民共通の文化的特徴として、数々の点が指摘されている。すなわち、
徹底した実力主義
指導者は絶対であり能力のある者が話し合いで選出される
農耕民に比べて女性の地位が高い
能力があれば異民族でも受け入れて厚遇する
略奪婚
人命(人材)の尊重
情報を重視し勝てない相手とは争わない
実際の戦闘はなるべく行わず、指導者間の交渉で解決する
非完結の社会
社会の維持に非遊牧世界の技術・製品・税を必要とするため領域内に農耕都市を抱え込む
あり様がそのまま武力に直結している
男女を問わず騎馬と騎射に優れる、必然機動性に富む
などである。これらは人口が少ないがゆえの合理性に基づく。抱え込む農耕都市が増加し支配下の都市間が交易などにより文化的・経済的に一体化することによって広域国家が発生する。
これらの文化は、遊牧に起源をもつものであるが、現代の国民国家、産業社会においてその遊牧的慣習は抹殺される傾向にある。その一因として、現代型の民族観、国家観と遊牧民の持つ集団編成原理に相容れない性格がある事が挙げられる。